兵庫県西宮市の若手敏腕税理士(松田力)は、税務調査について豊富な経験と知識を有しています。ご相談はお気軽にどうぞ。

事前通知を受けた場合の対応の仕方

トップ > 税務調査とは? > 事前通知を受けた場合の対応の仕方

事前通知を受けた場合の対応の仕方

 一般的な調査(任意調査)においては、原則として納税者や関与税理士に対して日時・場所・税目・調査目的等を事前に通知し、理解と協力を得ることとなっています。

 しかし、税務代理権限証書が申告書に添付されていない場合、関与税理には事前通知がないことがあります。

 また事前通知があった場合でも、当初の対応の仕方によってはその後の調査の展開に大きく影響しますので、注意が必要です。

1. 調査官の氏名・部署・役職・調査税目・年分・調査理由を確認しましょう

 調査の様態(特別調査・一般調査・重点項目調査・着眼調査)や調査の規模(総合調査・広域調査・グループ調査・組調査・単独調査)によって必然的に当方の対応の仕方が変わってきます。

2. 調査日の設定は即答を避け、十分な検討時間を確保しましょう

  • 原則的に調査日を指定してきますが、日時の変更の申し出は調査拒否には当たりません。しかし、理由なく度重なる変更延期は調査拒否と見なされ、一方的な反面調査のきっかけを与えることになるので注意が必要です。
  • 納税者本人の即答を避け、税理士との相談の上決めるよう日常的な意思の疎通が必要です。

3. 調査日数の設定は最小限にしましょう

 一定の規模になれば調査日数の複数日設定を要求してきます。当初の設定は最小限にとどめ、必要に応じて追加設定しましょう。

4. 申告内容の事前チェックと関係者の意思統一を図りましょう

 税理士関与の事案でも、無防備で調査を受けていると思われる事案は少なくなくありません。

 調査年分の再チェックはもとより、現状確認調査に耐えられるよう、調査場所・店舗・自宅等の整理整頓や、役員や専従者等の個人通帳の確認が大切です。
(最近の調査ではパソコンによる会計処理等の履歴の確認があります。)

法律的見解(事前通知関係)

1.事前通知問題

  • (当局の見解)
    ・事前通知が調査を実施する上での法律的要件とされているものではなく、事前通知の有無は質問調査件の行使に何ら影響を与えない。
    ・「公益的必要性」と「納税者の私的利益の保護」との衡量にも十分配慮し、その要否の判定について慎重を期すとともに、その範囲・方法についても配意することとしている。
  • (納税者の見解)
    ・現行税法には事前通知の明文規定がないが、質問検査権の行使に当たっては、納税者の事情を可能な限り考慮するのが当然であり、そのことを手続き的に保障することは処理上も不可欠である。
    ・憲法31条にの適正手続きの要請や、同35条、38条違反の疑いを回避する見地からも、現行法に明文規定はなくても事前通知することは質問検査権行使の適正要件と解することが妥当である。
    ・納税者には営業や私生活に重大な支障をきたす合理的な理由がある場合には、調査の延期を主張でき、また、延期の申し出は調査拒否とはならない。

2.調査理由の開示

  • (当局の見解)
    ・(1) 調査の合理的必要性の判断は税務署長の裁量に委ねられている
    ・(2)納税義務者は質問検査権の行使にあたって一般的に受忍義務を負っており、調査対象にされたことによって例外的に発生するものではない
    ・(3)法律上調査の合理的必要性の事由を開示すべきとした法律上特段の定めがないとして、開示がなければ調査ができないというものではない、としている。ただし、業務上ある程度調査の必要性を説明した方が調査を円滑にすすめる上で効果的であるので、できるだけ開示するものとした、としている。
  • (納税者の見解)
    ・質問検査権行使にあたっては、税務当局における「調査の合理的必要性」が存在するとしても、それが客観的に是認されるための要件として、納税者への告知と告知に対する弁明・反論の機会が与えなければならない。
    ・調査理由の開示要件は、非協力的な行為ではなく、納税者における正当な権利の行使である。
    ・質問検査権の行使は納税者の権利・営業・信用等に大きな影響を与える危険があることから、調査理由(合理的必要性】の開示は、適法な質問検査権行使の判断材料として必要不可欠な要件である。




松田力 税理士・社会保険労務士 事務所へのお問い合わせはこちら



a:1741 t:1 y:0

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional